cake

『ぼくセザール 10歳半 1m39cm』

Moi Cesar, 10 ans 1/2, 1m39
監督:リシャール・ベリ  2003年/フランス/1時間39分/

公式サイト (絵本みたいで可愛い!)
le site French


||||| S t o r y ||||| Synopsis

甘いものに目がないちょっと太めな男の子、セザール・プチ(ジュール・シトリュク)。権威的な父親と、産休中の優しい母親と暮らしている。学校では目立たない存在のセザールが、2週間前に転校して来たばかりの美少女サラ(ジョゼフィーヌ・ベリ)に恋をした。彼女の両親は離婚している。格好良い親友モルガン(マボ・クヤテ)は、看護婦の母親と二人暮らし。
ある日、モルガンが父親を探しに行くと言い出した。名前とロンドンに住んでいるということしか知らない。英語が話せるサラが一緒に行くというので、気が気じゃないセザールもついて行くことにする。初めて国境を越える3人。初めての街。電話帳で調べ一軒一軒訪ねていく気の遠くなる作業。
セザールは、サラの気を引く事ができるのか?!


||||| R e v i e w |||||

公開2日目に新宿武蔵野館で見た。席数が少ないせいもあって満員。
何がきっかけでこの映画を知ったか忘れてしまったが、ずっと公開を楽しみにしていた。主人公の少年が可愛いのももちろんだが、私がこの映画を見たいと思ったのは、舞台がパリとロンドンだったからだ。

3人はモンマルトルに住んでいる。モンマルトルといえば、明るい色の石畳の敷かれた坂道。サラとセザールが一緒に帰るシーンでも、石段を上がっている。

オープニングは葬式のシーン。しかも雨雲が立ち込めているから画面が暗い。バックに流れるのはマリア・カラス。雨粒が次のシーンへと移り変わる瞬間のCGが好きだ。その変化後の液体がなんであるかは言えないが…。このあたりのシュールさが、この映画の持ち味かもしれない。子供の視点からの大人たちの描き方もシュールだし、とにかくシュール!

サラの妙に明るい父親とその恋人。"Bon! Appetit!!" なんて口を揃えていった日にゃあ.....って感じで笑える。バカップルっぷりが逆に爽やかで好きだ。

私がひとりツボにハマって笑っていたのは、変な髪形の体育教師?だ。注意してみるとツッコミ所満載な人なので面白いと思う。姉は私の笑いどころが分からないと言っていたので(よく言われる)、保証はしません…。

もう子供扱いしないで!と思う一方で、やっぱり自分がまだ子供だということも自覚している微妙な年齢。自覚しているからこそ、意外と彼らは冷静に周りの世界を観察しているのだ。大人は理不尽なことを言ってきたり、子供に隠し事をしたりする。でもやっぱり子供には自分を保護し、愛してくれる大人が必要なのだ。

自分が訪れた風景が随所に出てきて、キュンとした。毎日迷子になって、ある日迷い込んでしまったチェルシーの高級住宅街のような場所も出てきて、こういうところ心細くとぼとぼ歩いたなぁ…なーんて思った。
音楽が良い。


≫ご感想どうぞ♪ (mail form)
[HOME]

Children will be children.

watching date : Aug1 '04 (Sun), place : Shinjuku, time : 11:50am-

Copyright (C) 2004 Kuwada, All rights reserved.

CESAR
セザール君を描いてみた。に、似てない…

[HOME]

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送