PARIS 4日間一人旅
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1日目
3月7日(日) 13:30, CDG2に到着。ロンドンより心なしか暖かく感じる。パリとロンドンの時差は1時間だ。時計の針を右回りに一回転させる。 当初はホテルまで鉄道RERを使って行こうと思っていたが、あまりにも荷物が多かったので、タクシーで行くことにした。 空港の11番出口を出ると、列を成したタクシーが待っている。おじさんがにっこり笑ってトランクを開けてくれた。 HONDAのタクシーは、パリ市内に入るまでは止まることなく飛ばしてゆく。 晴れているのに、地面は濡れている。その光の反射と、パリの古い建物の街並みが相まって、とても素敵だった。ロンドンも古い建物が多く残る街だが、雰囲気が違う。 ロンドンの狭苦しさが此処にはない。
30分程でホテルに到着した。ホテルは、有名な通りSaint-Honoréに面しているものの、☆は一つの小さな安宿だ。部屋も小さいが、意外にベッドが大きくて良い。
安宿にしては、TVなんかもあって、なかなか良い所である。頑張って見つけた甲斐があった。
(ParisHotels.comで予約。) ◆ 15時過ぎ、早速Palais du Louvre(ルーヴル宮)に入る。今日は第一日曜日なので、Musée du Louvreには無料で入ることができる。だから、こんな時間に行っても、結構客が入っていた。中にあるカフェでサンドイッチを食べてから、リシュリュー翼に入る。工芸品のフロアは殆ど素通り。一番初めに見た有名作品は、サモトラケのニケだった。想像より小さく思えた。その後、イタリア絵画のフロアへ。
大好きなカラヴァッジョ作品を、ここでも3作品見ることができて感動。特に『女占い師』の絵が良かった。(一部:右写真) 絵画フロアを歩いていたら、突然フランス人のおじさんに日本語で話しかけられる。その後も、日本語とフランス語を混ぜた、分かるような分からないような感じの言葉を発してくる。挙句の果て、「ソルボンヌ大学の学生ですか?」と聞き、「ただの観光だ」と答えると消えていった・・・。なんなんだ?この私が、ソルボンヌの優秀な学生に見えたというのか?訳の分からぬまま、鑑賞を続行する。 しかし、その数分後、また別のフランス人のおじさんに話しかけられる。今度はバリバリ仏語だ。わからんっちゅーねん! と思ったが、意外にもなんとなく分かる。というのも、おじさんは、ひたすら他の美術館についてと、日本に関する知識(作家など)を語ってきたからだ。向こうはフランス語で喋っているのに、無視して英語で返す私もどうかしているが、おじさんは一方的に話し続けなかなか解放してくれない。で、結局何が言いたいのよ?と思っていると、おじさんは言った。 「あなたが見終わって6時になったら、一緒に食べに行かない?」 失笑。まさかこんなに早くナンパに遭遇するとは・・・。当然のごとくお断りし、「楽しいと思うんだけどな〜」といい残念がるおじさんを置いて、また鑑賞を再開した。暫くは笑いを噛み殺すのに苦心する。同じく鑑賞中の日本人の女の子2人組を横目で見ながら、ふたりならこんなこともないのになぁ・・・と思う。 一番上の階に上がると、ぐっと人の数が減った。(閉館時間が近かったせいもある)フェルメールの『レースを編む女』のあまりの小ささに驚いたりしている内に、閉館のアナウンスがしつこくなって来たので、出口に向かった。 |
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