PARIS 4日間一人旅
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2日目 色んなことがありすぎた・・・
3月8日(月) 朝は、昨夜近くのお店で買ったバゲットのサンドイッチの残りを食べてから出かけた。今日の予定は、シテ島散策と再びルーブル美術館見学である。 パリで一番古い橋、Pont Nuefを渡ってシテ島へ。 塔が開く10時までは、まだだいぶ時間があったので、少し周りを歩くことにした。橋を渡って、シテ島の隣にあるサン・ルイ島を歩くものの、朝早すぎてお店も開いていない。仕方なく、セーヌ側の岸辺に下りて、スケッチすることにした。川岸に下りる階段と、橋をささっと描いていると、全身緑色の作業着のゴミ回収のおじさんがやってきた。
9時半になったので、ノートルダムに再び行く前に、この時間から開いているSte Chapelle(サント・シャペル)へ行くことにした。窓口で、3日用のカルト・ミュゼ・モニュマンを購入する。30ユーロだったはずなのに、なんと36ユーロに値上がりしていた・・・。ロンドンにしても、最新のガイドブックの表記よりどこも値上がりしている。 騒がしい日本人学生の集団がやってきたので、さっさと外に出て、サント・シャペルに併設するPalais de justice(裁判所)に入った。が、裏から入ったせいか、最初人影がなく、本当に入って良かったのかな・・・と不安になる。建物内を適当に歩いた。何も分からないまま、外に出ようと大きな扉を開けたら、中に黒い法衣をまとった法曹らしき人々がいたので、驚いて外に出る。裁判という感じではなかった。出口を見つけて外に出た。いまいちよく分からない所であった・・・。 再びノートルダム寺院に戻る。すると、なにやら報道陣が・・・。朝寺院の周りを一周したとき、やたらPOLICEのワゴン車が止まっていたのでおかしいなと思っていたら、今日は何かがあるらしい。ロンドンで、ジェニファー・アニストンとベン・スティラー見たように、今回も有名人が見られるかも?!とワクワクして待っていると、車が到着。
出てきたのは、人ではなく、棺桶だった。誰か著名な人の葬儀のようだ。まさか、葬儀に出くわすとは思っても見なかったが、つられて私も中に入った。
工事現場丸出しな入り口から、ノートルダム寺院の塔に登った。カルト・ミュゼが使える。塔は狭いので、入場制限があり少し待たされた。意外と幅広な螺旋階段を上って、展望台へ出た。 12時になり、そろそろおなかも空いてきたので、近くのカフェでピザを食べる。トイレの電気が、オーブンのようにツマミをひねって時間になると消える仕組みになっていた。こういう所からも、フランスは省エネな国だなぁと感じる。 その後、Cité駅から、初めてのMetroに乗った。車体は、ロンドンのTubeに慣れた目には、すごく大きく感じる。ロンドンの電車は、ドアに開けるボタンがついているものの自動で開くようになっていたが、パリの電車は、未だにしっかりボタンを押さないと(RERはボタン。メトロは取っ手を押し上げてあける。)開かない。・・・うーん、やっぱり省エネ。 ちなみに、乗る時も降りる人がいなければ自分で開けなければならないので、駆け込み乗車なんてできなそうだ。
シテ島散策が思いがけず早く終わったので、急遽向かった先はモンマルトル。大ヒットしたフランス映画『アメリ』に出てきた景色が目の前に広がる。アメリが青年に電話した電話ボックスがなくてがっかりしたが、ポカポカして気持ちよかった。
ノートルダムからも見えたBasilique du Sacre Coeur(サクレ・クール寺院)は、異国情緒溢れる真っ白な寺院で、青空によく映える。聖堂へは自由に入ることができる。これがびっくりするほど良かった。今回のイギリス・パリ旅行で一番好きな教会だといってもいい。(ただ、私の意見は訪問日の天気にひどく左右されるので悪しからず・・・) 十分景色を堪能した後は、丘の小さな店が連なる通りを散策した。途中、画家たちが絵を売っているテルトル広場に出て、TVで見たことあるー!と興奮。モンマルトルに関して殆ど予備知識がなかったので嬉しい。 まだまだ明るいのでMetroに乗って、Arc de triomphe de l'Etoire(凱旋門)へ行った。地下鉄から地上に出た途端に、目の前にそびえる大きな門。道路の真ん中にあって、「門」としての役割は全く果たしていない。地下道を通って、門のそばに行く。凱旋門も、現在工事中だ。カルト・ミュゼを使って中に入る。内部はちょっとした博物館があり、階段を上がると屋上へ出ることができる。階段上って展望するのは、今日で3回目だ・・・・・・。そろそろ本気でつらい。だが、ロンドンで毎日長時間歩いた私の足は、大分丈夫になったように思われる。 凱旋門を中心に、幹線道路が放射状に伸びていて、すごく綺麗だ。Avenue des Champs-Elysees(シャンゼリゼ大通り)は一際大きな通りだ。 凱旋門を出て、シャンゼリゼ大通りを歩く。パリでは、街中でも(場合によっては店内でも)よく犬を連れて散歩している人を見ることができる。シャンゼリゼは、歩道も車道もすごく広い。有名なショッピング街だが、私はswatchの店に入ったのみで、歩き続けた。(パリでは本当に買い物をしなかった・・・) ルーブルまではやっぱり遠かった。なかなか着かない。コンコルド広場にさえまだ到達しない間に歩き疲れたので、ベンチで一休み。 ぼうっとしていると、突然「ジャポネ?」と声がする。またかよ・・・(ちなみに今日の朝も男性2人に話しかけられた)と警戒しつつ嘘のつけない私は頷く。昔日本人の彼女がいたというスリランカ人男性だった。ルーブルのほうまで歩いて行くんだと話すと、ついていっても良い?と言ってきた。ま、いいかと別に思ったわけでもないが、結局ついてこられる羽目に・・・。途中マックでジュースをおごってもらったものの、そろそろ飽きてきたので、「ルーヴル美術館行くけど、あなたどうする?」と言って逃げることにした。出てくるまで待ってるよ、とウザいことを言ってくるので、説き伏せて美術館に逃げ込んだ。 もう5時だったが、今日は月曜日なのでMusée du Louvre(ルーヴル美術館)は、夜の9時まで開館している。昨日は絵を中心に見たので、今日は彫刻から見ることにした。ギリシャ彫刻などの部屋を抜けると、ミロのヴィーナスに到達した。やはり人気スポットだ。 昨日写真は撮ったので、ヴィーナスの背面側にあるベンチに腰掛け、スケッチすることにした。お尻がいいな〜とか思いながら、さらさらスケッチしてゆく。消しゴムを忘れたので直せないながらも、なんとか描き終える。 次はどこへ行こうかなぁ・・・と適当に階段を上がっていると、"Do you study art?" と背後から声が。ベンチでスケッチしているのを見ていたのだろう。さっき横に座っていた背の高いお兄さんだった。 ロンドンの美術館でも、ここルーヴルでも、写生している画学生が結構いる。だが、日本人でそんなことをしている人はいなかったので、珍しかったのかもしれない。お兄さんは、パリに住むフランス人の大学院生だったが、フランス語訛りのない英語で話してくれる。(大学でフランス語やってるといったのに、"Enchanté."=Nice to meet you.さえ分からない私にフランス語で喋っても無駄だと思ったに違いない。) ナポレオン・ホールのガラスのピラミッド越しに、美しい夜景が広がって見えた。ルーヴル宮はライトアップされ、遠くにはフラッシュするエッフェル塔が見える。 彼は、近くのスーパーマーケットに連れて行ってくれた。フランスに多くある(らしい)MONOPRIX (モノポリ)だ。ロンドンに比べて、街中にあまりスーパーを見つけられなかったので、行けて嬉しかった。パンとカマンベールチーズ、リンゴにトマトを購入し、セーヌ川へ。 丁度、オルセー美術館の近くで、美術館正面の大きな時計がライトアップされているのがよく見えた。夜のセーヌ川は、夢のように美しい。ナイトクルーズする観光船や、個人の船が行き来する。 夢心地の中、彼が切り分けてくれたカマンベールチーズは、とっても美味しかった。
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