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1日目 出発〜五稜郭



そもそも私が函館を旅先に選んだのには深い訳はない。

大学祭の時期、とくに参加予定のない私は、旅行に行くことにした。今行かなければ他に行く暇がない。それは、短期留学を決めたのと同じ動機だった。

アメリカに住むイギリス人から、しきりにカリフォルニアに来るよう言われていたので、一瞬「アメリカでも行っちゃおうか」と思ったが、バイトなどの関係で結局3日くらいしか空かないので断念した。大体、旅行に行こうと決めたのが、休みの一週間くらい前だったので、そう簡単に海外までは行けやしない。どうせ行くならもっとちゃんと計画を立てたいのだ。

とにかく、私は国内旅行をすることにした。

どこか良い所ないかな・・・。金沢、高知、小豆島・・・

飛行機のチケットとホテルがセットになっている格安チケットのパンフレットをめくりながら、どこへ行こうかと思いを馳せる。だが、値段を見て決めた。紅葉の良い季節に金沢は高い。ん?北海道は意外と安いな・・・北海道行ったことないし、良い機会だから行こう!

北海道の中でも、あまり寒くなくて、しかも街並みが私好みな函館に行くことにした。

◆ ◆ ◆

10時発の飛行機を取ったから、割とゆっくり家を出ることが出来た。11月に入ったばかりだが、冬物の黒いコートを羽織る。

久しぶりの国内線。中3の時に八丈島に行った以来だろうか。国際線とは違って、自分で航空券を機械に通してチェックインできる。
順調順調♪とコンコースに向かって進んでいたら、髪に大きなコンコルドクリップを留めていたせいで、金属探知機にひっかかった。その時はそれが原因だと気付かなかったので(私も、係員のお姉さんも;)、念入りにチェックされる。何回通りなおしてもピーっと音が鳴ったのだが、私はどうみてもハイジャックしそうにないので、お姉さんは腑に落ちない顔をしながらも通してくれた。

◆ ◆ ◆

飛行機が函館空港に到着したのは、予定よりも20分程遅れた頃であったので、しょっぱなから私の「分刻み」の予定は狂ってしまった。一本遅い12時発の帝産バスに乗って、JR函館駅前に向かった。

駅前に連なる商店街のアーケードは、京都の四条通を思い起こさせた。

市電(路面電車)に乗って、まずは五稜郭へ。

五稜郭タワー 五稜郭は展望タワーから見なければ意味がないと聞いていたので、さっそく高さ60メートルのタワーに上る。

五稜郭といえば、日本最後の内戦「箱館戦争」の舞台ともなった日本最初の洋式城塞である。

歴史の教科書の写真では、大きく見えたのだが、公園自体は意外と小さかった。しかし、美しい星型をしている。紅葉の赤い色が映える。

五稜郭 展望室内部をぐるっと廻った後は、下に降りて公園を散策した。

・・・・何にもない。博物館も今日は休館日だし、公園内はちょっとした広場になっている他は、さして見る場所もない。少しがっかりしつつ、紅葉の美しい丘などに登ってみたりした。やっぱり、新撰組にあんまり興味ないのがいけないのだろうか?

そろそろお腹も空いてきたので、帰ることにした。

お昼食べるのに良いお店ないかなぁ・・・。五稜郭の市電の駅まで帰りながら、食べる場所を探した。今回の旅の目標のひとつには、「美味しいモノを食べる!」があった。ちゃんと目標にでも掲げておかないと、手軽なコンビニ、ファーストフード等で済ましてしまう恐れがあるからだ。せっかく初めての場所に来ているのだから、美味しいモノを食べたい。しかもここは、海産物が美味しい函館だ。

パスタセット とかいいながら、結局イタリアンカフェに入ることにした。ガイドブックにも載っていた店をたまたま見かけたからだ。なかなか良い雰囲気のお店。窓際のカウンター席に通され、ランチを頼んだ。

そういえば、ロンドンやパリでも、ひとりではレストラン入りにくいから、大抵イタリアンのカフェで済ませていたなぁ・・・なんて思い出す。私にとっての「逃げ」の場所。イタリアンはハズレがないから良い。



食べているうちに、やっとホテルにチェックインできる時間になった。さぁ、荷物を置いてこよう。

1日目 午後:元町散策


◎ introduction
◎ 1日目 五稜郭元町散策(1)元町散策(2)
◎ 2日目 大沼公園 ○ (お昼〜基坂) ○ (基坂〜おわり)

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