『王は踊る』
Le Roi Danse ||||| S t o r y ||||| 『太陽王』と呼ばれたルイ14世。自らの権威を高め、知らしめるために踊る。そんな彼を音楽で支えたのが、イタリアからフランスに帰化した音楽家・舞踏家のリュリだった。リュリは、生涯ルイを愛し続け、忠実に仕える。しかし、当のルイは、リュリにマドレーヌとの結婚を命じたり、愛人との情事の場で音楽を演奏させたりするのだった。妻が難産に苦しむときも、重体のルイの元へ駆けつけヴァイオリンで奇跡を起こし、3人目の子供が亡くなったときも、仕事仲間とルイについて相談しあう。報われない愛だと分かっていながらも、リュリは狂おしいほどの愛情を、国王ルイに捧げるのだった…。 ||||| R e v i e w |||||
ずっと見たかったのだが、BSで放映されたのでやっと見ることができた。 私が王室ドロドロ系映画が好きなのは、ストイックさと猥雑さが混在しているからだ。例えば、この映画では、ルイの母親である皇太后アンヌ。彼女は敬虔なキリスト教徒でありながら、愛人と政治を動かしていたりする。かの時代は、その衣装一つとっても、ストイックさと猥雑さが混在している気がする。男性貴族は、沢山の小さなボタンで長いコートの前を締め、上半身はほぼ肌の露出がない。それに対して、足は、筋肉を忠実に再現する白いタイツで覆うのみである。また、逆に足は露出しない女性は、コルセットで肉体を締め上げる。コルセットはストイックでもあり、同時に猥雑だ。
国を治めるには、ある程度秩序正しくなければならない。国王があまりに娯楽に興じすぎると、国は傾き、反逆者が現れる。
ルイ14世を演じる、ブノワ・マジメルは、絶対王政を進める王ならではの傲慢さと「友はいない」と言い放つ孤高さ繊細さをよく表している。甘えたような口元が、ベルサイユ宮殿で見た扉の装飾の太陽王の顔と良く似ている。 フランス語ってやっぱり音がきれいだなぁと思った。ちょっとでも聞き取れると楽しい。また真面目に学んで喋られるようになりたいなぁ…。 watching date : Oct.9 '04 (Sat) |
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