Le film français

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『王は踊る』

Le Roi Danse
監督:ジェラール・コルビオ  2000年/ベルギー・フランス・ドイツ/1時間55分/

公式サイト


||||| S t o r y |||||

『太陽王』と呼ばれたルイ14世。自らの権威を高め、知らしめるために踊る。そんな彼を音楽で支えたのが、イタリアからフランスに帰化した音楽家・舞踏家のリュリだった。リュリは、生涯ルイを愛し続け、忠実に仕える。しかし、当のルイは、リュリにマドレーヌとの結婚を命じたり、愛人との情事の場で音楽を演奏させたりするのだった。妻が難産に苦しむときも、重体のルイの元へ駆けつけヴァイオリンで奇跡を起こし、3人目の子供が亡くなったときも、仕事仲間とルイについて相談しあう。報われない愛だと分かっていながらも、リュリは狂おしいほどの愛情を、国王ルイに捧げるのだった…。

||||| R e v i e w |||||

ずっと見たかったのだが、BSで放映されたのでやっと見ることができた。
宮廷音楽は素晴らしいし、衣装や舞台も豪華。王室ドロドロ系(笑)『エリザベス』(主演ケイト・ブランシェット)も大好きだったが、この映画も予想以上に良かった。(どうでもいいが、ケイトが生まれた日と、ルイ14世が5歳にして国王になった日は、どちらも私の誕生日5月14日!)

私が王室ドロドロ系映画が好きなのは、ストイックさと猥雑さが混在しているからだ。例えば、この映画では、ルイの母親である皇太后アンヌ。彼女は敬虔なキリスト教徒でありながら、愛人と政治を動かしていたりする。かの時代は、その衣装一つとっても、ストイックさと猥雑さが混在している気がする。男性貴族は、沢山の小さなボタンで長いコートの前を締め、上半身はほぼ肌の露出がない。それに対して、足は、筋肉を忠実に再現する白いタイツで覆うのみである。また、逆に足は露出しない女性は、コルセットで肉体を締め上げる。コルセットはストイックでもあり、同時に猥雑だ。

国を治めるには、ある程度秩序正しくなければならない。国王があまりに娯楽に興じすぎると、国は傾き、反逆者が現れる。
ルイ14世は散財したことで有名だ。パリ郊外のヴェルサイユ宮殿を建てたのも彼である。 劇中でも、ルイがヴェルサイユに広大な庭園を建設するために偵察に出かけるシーンが出てくる。沼地に植樹しろという無理難題を言い、長老派の臣下にはいくらなんでも度が過ぎると陰で言われる。この沼地で足を滑らせ、ルイは重体に陥るのだが・・・・。

ルイ14世を演じる、ブノワ・マジメルは、絶対王政を進める王ならではの傲慢さと「友はいない」と言い放つ孤高さ繊細さをよく表している。甘えたような口元が、ベルサイユ宮殿で見た扉の装飾の太陽王の顔と良く似ている。
そして、リュリを演じるボリス・テラル。指揮をしながらもルイから目を離さない情熱的な視線が良い。

フランス語ってやっぱり音がきれいだなぁと思った。ちょっとでも聞き取れると楽しい。また真面目に学んで喋られるようになりたいなぁ…。


ルイ14世(フリー百科事典『ウィキペディア』)

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watching date : Oct.9 '04 (Sat)

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